就農検討会

ほんとうはまったり穏やかに生きたい

もうかる果樹、育てたい(食べたい)果樹

果樹ちょい調べ中

 

「品目別経営統計」農林水産省 というデータが政府統計ポータルサイトで閲覧できる。

本調査は、毎年、農業経営体の経営収支等を調査し、農業所得、農業粗収益、農業経営費や、農産物・畜産物の生産費(コスト)等を、全国、全国農業地域別に提供しています。 とある。

おお!これは参考になりそう。でも平成19年(2007年)で終了している・・。それ以降更新なし。なぜだあぁ!

 

果樹は16品目くらいの粗収益(売上)、経費、所得などが調査されていて、労働時間も書かれている、エリアも代表的な産地で複数書かれていて参考になりそう。

なぜ調査しなくなったのでしょうか?

 

売上が高いけど、経費も掛かるので所得はそこまで高くないとか、売り上げはそこそこだけど、経費が掛からないので結構安定しそうとかがわかる。ちなみにブルーベリーは記載がないよう。

 

キウイが時給換算すると林檎とかぶどうよりといいみたいで意外だなあ。

 

統計には無いようだけど、

もし、お金がもりもりあるなら南国のフルーツ育てたいなあ(ただの趣味)

アボカドも量産出来たら売れそうだよなあ、育てたたいなぁ。

イチジクとかライチとかオリーブ、ナッツ類もしらべてみよう。

 

『脱サラして農業に挑戦したい!』人にオススメの1冊

「あぁ~…働きたくない」、「…会社行きたくない…」だれにでもそんな瞬間はあると思いますが、そんな気分の中でぽちっと購入。60日営業で、年収2,000万円いいなあ

 

『最強の農起業!』

著者:畔柳 茂樹

2017年6月5日発行

発行所:株式会社かんき出版

www.amazon.co.jp

 

あらすじはこんな感じ ↓↓

「ブルーベリーファームおかざき」は、営業日は1年のうちわずか60日余りにもかかわらず、年収は2000万円を超えている。
正社員は私以外に誰もいないし、営業期間中のみアルバイトが10名ほど手伝ってくれているに過ぎない。
従って労働時間もかなり短い。〈中略〉斜陽産業の農業でありながら、この生産性の高い農業を可能にしたのは、次の3本の柱によるところが大きい。
それは、「無人栽培」、「観光農園システム」、そしてネットとメディアを活用した「IT集客」。
農業では、1人当たり・時間当たりという生産性の発想も乏しく、観光農園というお客様と直接つながれるスタイルは数少ない。
さらにネットやメディアを活用したIT集客も著しく立ち遅れているから、私がやっていることは効果が絶大だ。
スモール&コンパクトな事業で生産向上を追求していったら、この3つにたどり着いた。―「プロローグ」より

 

【感想】

会社員経験が役立つ、IT・メディア活用による集客が大切、生産性の高い農業を実現している、といった成功している新規就農者の共通項は当然のように書かれている。

再現性の点からいっても、ある程度都市部に近い(1時間くらい?)場合やもともと観光農園をやっている場合は高そう。反対に、あまりに都市から距離がある場合や集客が難しい立地ではちょっと苦労しそうな印象。

 

ランニングコストは自動化と果樹という農作物の特性上低いが、観光農園として成立する集客を行えることが条件ぽい。果樹なので準備期間が必要になるのでその点、筆者はかなり準備期間が(それと多分資金も)豊富にあり、恵まれたパターンな気がする。

でも果樹はいいよなぁ、野菜より始めるハードルは高いけど高価格で売れる可能性も高い気がする??

果樹も詳しく調べるべし!!

 

「生産者になる以外で農業に携わりたい人」にオススメの1冊

Amazonkindleで読みました。

スマホで読めるので隙間時間に少しづつ読み進められてとても便利。

今まで使ったことがなかったけど、ビジネス本とかなら読めるし十分といった感じ。

自分にとって新しい方法で読書してみましたが、同様に今回の本はタイトルの通り「新」農業としていろんな新しい形を紹介しています。

 

『稼げる! 新農業ビジネスの始め方』

著者:山下 弘幸

発行所:株式会社すばる舎

2018年9月25日発行

稼げる! 新農業ビジネスの始め方 | 山下 弘幸 |本 | 通販 | Amazon

まだまだ類書が少ない農業ビジネスの解説書。知られざるチャンスに溢れた新時代の農業の実態と、そこへの参入方法がしっかりわかります!

 

情報収集をする中で、栽培方法の本や植物の生態の本も読んでいますが、実用的なビジネス本としての農業本も読むべきではないか?と考え読み始めました。

2018年発行で5年以上経過しているが、十分勉強になる内容でした。

 

生産者になる以外で農業に携わる人におすすめとは書きましたが、本書の著者も元は生産者=つくるだけの人であったこともあり、生産者の目線も取り入れられた内容になっています。

 

農業のビジネス化=工業化について、成功例を含めて多くのページが割かれています。成功例として挙げられている農家、農業法人の情報は参考に詳しく調べてみなければなと思った次第。農業に染まっていない、ビジネス感覚や社会人の常識を持った人こそがこれからの農業に求められる資質であることも記載されている。

 

就農に際しては、農業法人で経験や人間関係を作ることをおすすめし、年間1,000万円の報酬を得ることを話題の中心としている。この点は、個人事業主として就農するというよりもある程度の規模を持った農業法人を想定した内容になっていると思われる。

農業の始め方のパターンも3つ紹介されているが、いまのところはローコストで始める堅実路線かなぁ、リスクが少ないし(時間はかかるけど)

 

また、生産者以外に農業コンサルタントや他業種との組み合わせによる農業関連の新たなサービスが今後生まれる可能性にも言及しており、就農=生産者としてスタートする以外にも方法はあると考えさせられた。どのような形でスタートするにしても狙いを明確に、計画を綿密に行う必要がある。

 

あと、読み返していて思ったのは、やっぱり電子書籍まだ慣れないw!!

『ブランド米、農業で地域活性化に興味がある人』におすすめの1冊

日本人に最も馴染み深い農産物はお米で間違いない。そんなお米の中には数多くの品種が存在し、ブランド米と呼ばれるような高価格帯の品種が存在する。

そんなブランド米はどのようにして確立されたのか?の一例を知ることのできる一冊です。

 

『奇跡の米「龍の瞳」安全で美味しい米を未来へ』

 著者:今井 隆

 発行者:ゆいぽおと

 2023年3月13日発行

www.amazon.co.jp

2株のイネとの偶然の出会いから紆余曲折のネーミング、試行錯誤の栽培、コンクールへの挑戦などブランド化までのいきさつに加えて、未来に向けての新しい農法の確立や地域の活性化の現状を6年の歳月をかけてまとめたルポ。

 

【感想】

全体を通して印象的だったのは、著者の地域(岐阜県下呂市近辺)への思いが強いこと。いかに地域を活性化させるのか、農業を通じて地域を保全していくのかということがテーマに置かれていると感じられる本でした。

 

新品種発見に至った経緯やその後の品種登録、育成者権の扱い、ブランド化の過程、組織運営での試行錯誤、失敗まで赤裸々に描かれていて農業に取り組む際のリアルな声を感じられる。

また、最終章では農業関連の用語についても説明・言及があり、理解を深めるのに役に立つのではないかと思います。今後も読み返すのではないかと思います。

 

中山間地で農業、特に米をメインに取り組む場合には、この本のようにブランド化が必須の条件に思えてくる。JAや県が作り上げなくてもブランド化は可能であることを示してくれているとも思えるが、やっぱり米は商売として成立するのが難しいのかなぁ。

 

『都市近郊で小さな農業をしたい人、兼業から就農を検討している人』にオススメの1冊

以前に同じように1,000万円を稼ぐという副題で書かれた農業の本を読んだことがありました。本書の場合は兼業というテーマが気になって手に取りました。

 

『小さい農業でしっかり稼ぐ! 兼業農家の教科書』

著者:田中 康晃

発行所:同文館出版㈱

2023年6月30日 発行

www.amazon.co.jp

【著者からのメッセージ】
本書は、私が2012年から約10年かけて「農業で稼ぐ」という本質を追求し続けた、
実証実験結果報告書です。
最初のボロボロの状態から、「ある気づき」を経て上昇し、ここ数年でようやく軌道に乗り、
農業のみで年商1000万円前後を維持できるようになりました。
ある程度、「こうすれば儲かる」というのも見えてきたところです。
本書では、まったくのゼロの状態から農業を始めて、
農業年商1000万円まで到達した10年間の過程をつぶさにお伝えしていきます。

私は農家出身でもなく、畑違いの業種から脱サラして、「ゼロから新規就農」で、
農業スクール運営、行政書士との兼業農家です。
こと「兼業」「非農家出身」「脱サラ」で農業を始めようと考えている方にとっては、
私の失敗談も含め、きっとお役に立てるものと思います。

 

【感想】

農業専門の行政書士からの就農、年商1,000万円(純粋に農産物の売り上げがほとんど)になったストーリーが書かれている。

初期の1~3年目までは売上・栽培技術も安定していない様子でそれゆえに兼業を勧めている面もあると感じられる。

農業一本で1年目から十分な収入を確保したいなら、栽培技術が確立していること、販売先が明確な作物を選定できていること、は必須の条件となりそう。もちろん綿密な計画も。

 

逆に趣味や兼業・副業の状態からでよいなら、著者のような始め方もありだと思えた。

ただし、著者が軸にしているイチゴ・イチジクについては、兼業で行う場合、私のように現状が会社勤めでフルタイムで働くサラリーマンには少々厳しいように感じられる(士業は相性〇と思われる)

 

栽培作物の選定についても3章で言及があり、マーケットの視点からの選定をおすすめしており、売上規模1,000万円のレベルを目指すのならば、

・市場規模が小さくても競争が少ないもの

・量ではなく、質で勝負できるもの

を進めている点はとても参考になると思います。

 

小さな農業といわれると多品種少量栽培をイメージしていたが、本書は兼業を視野に入れていることもあって、違う流派に属する農業の形での成功例と思われる。

具体的には、果樹や嗜好品寄りの農産物の体験農園型のタイプ。

どちらの場合も大きな生産法人や大産地と対抗するのではなく、その逆張りや隙間を狙って生き残っていくタイプに見える。

また、体験農園型の場合は、都市に近い・観光地が近いなどの条件も必要となってくる。

 

自らの就農地が、どのような市場環境にあるのかも作るべき作物の選定に大きく関与する項目なのだなあと感じました。

また、県の就農支援組織は兼業を推進しているところは少ないように見えるので、本書で示されている内容はそういう場所ではなかなか聞けない貴重な話になっているのかも。

 

 

『持続可能な暮らし』を求める人にオススメの1冊

「持続可能な暮らし」「SDGs」といった言葉がすっかり定着しているこの頃です。

「地球環境にを破壊しない暮らしって何だろう?」という疑問の一つの答えが、

筆者の行った実践的な生活記を通して、理解できると思います。

 

『地球再生型生活記 土を作り、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン』

著者:四井 真治

編集人:アノニマ・スタジオ

2023年10月15日 発行

https://www.googleadservices.com/pagead/aclk?sa=L&ai=DChcSEwitwOiav-6DAxXx_UwCHQCkC9AYABABGgJ0bQ&ase=2&gclid=Cj0KCQiAnrOtBhDIARIsAFsSe52gzUoBi2GnqF5t4k94rPS1zks4ugfTSt3MvP4MVTpWm4ousedKkncaAkwrEALw_wcB&ohost=www.google.com&cid=CAESVuD2RIdZ2heAGt1C-yTFSCYzm0gL0Wczcv4TchzLRZxm6rLXHSIrNieXZsLrf0762C4Lo7WT9wFRr52MUpoCSIEtKap4zDW3lPQiUuA-DW8VeQITSKjr&sig=AOD64_2Ej2UMR3-hdkbJx96n9X1tXiH35w&q&nis=4&adurl&ved=2ahUKEwjy5uKav-6DAxXOavUHHaQiAScQ0Qx6BAgLEAE

日本の風土に合わせたパーマカルチャーを20年実践してきた著者が、持続可能な暮らしの中で培ってきた理念と実践(生活実験)の記録です。生ゴミや排泄物を堆肥化し、生活排水は庭のビオトープに活用。農園で食べ物を自給し、収穫物を人や動物が摂取することでまた、堆肥として活用できる……。人が暮らすことでその土地に多様性が生まれ、より豊かな自然環境を作ることができれば、やがて地球は本来の力を取り戻せる。本当の豊かさを追求して著者が辿り着いた「いのちの仕組み」は、ひいては社会のあり方や私たちの生き方に繋がっていきます。

 

 

2章、3章で書かれている実践的な暮らしの様子が本書の中心的な内容かと思います。

 

私が本書を購入した理由は、以下の通りです。

・アマゾンのおすすめに出てきたこと(農業関連書を多く購入、閲覧していたため?)

・パーマカルチャーという言葉は知っていても、具体的な知識がなく、内容を知りたかった為。

・千葉県木更津市の「クルックフィールズ」の存在をHPで知っていて興味を持ったため。

 

【感想】

まずは著者の方の知識とそれに基づいた計画、実践能力の高さに驚きました。

老後の田舎暮らしや、農的な暮らし的なライフスタイルに憧れる気持ちは私の中にもありますが、だれもが気軽に真似できるものではないと思いました。

パーマカルチャーをデザインすることを生業としている著者とその家族の方々だから行える、まさに生活実験だと思います。

そっくりそのまま取り入れることは都市の生活者にはもちろん、田舎の生活者にも難しいが、人間が生活するうえで起こる環境破壊を最小限にするにはどのような方法があるのかという答えがあると感じられます。

また、既存の道具や環境をうまく活用していく様子も描写されています。壊れたらすぐに新しいものに買い替えられることだけが豊かさではなく、自らをの手を動かし、技術や生活力を身に着けることも豊かさの一つだと感じました。

 

就農を検討するうえでは、農業の業的な部分ではなく、農的な部分にとことん焦点を当てた内容として読むこともできると思います。

4章 コミュニティーと、未来の暮らし で語られる農家人口ではなく「農的暮らし」人口を増加させることが持続可能な社会を実現することに繋がる旨の内容は、納得感がありました。

また、実践的に何をどれだけ植えるとか、堆肥づくりのレシピが載っているのではなく、あくまでも「生活記」という内容に沿って書かれています。